Kanbunken 環境文化創造研究所

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2022

食品にまつわるトラブルから学ぶ(37)ノロウイルスと消毒剤の効果的な使用法

 消毒剤は使用目的に合わせて選択し、特徴を理解して適切に使用することが、期待する効果を得るための重要なポイントです。
 ある小学校のクラスで、同時期に複数の生徒が嘔吐や下痢などのノロウイルス感染の症状を起こしました。最初の発症者がトイレで嘔吐した直後に養護教諭によって施設の消毒作業が行われましたが、その後にトイレを利用した別の生徒たちが発症していたことから、消毒不十分なトイレが集団感染の原因になったと推察されました。
 養護教諭は冬期のノロウイルス感染症の発生に備えて、次亜塩素酸ナトリウムの希釈液を事前に用意・保管し、これを消毒剤として使用していました。しかし、保管されていた希釈液からは有効塩素がまったく検出されませんでした。希釈液の入った容器は透明なペットボトルで、窓際の棚に保管されていましたが、その調製時期などは不明でした。
 希釈した塩素系消毒剤は、光によって有効塩素濃度が低下することがわかっています※ 。使用直前の調製が望ましいのですが、希釈液を一時的に保管する場合には、容器に消毒剤名・調製日を記載し、遮光して冷暗所に保管することが肝心です。新型コロナウイルスの感染拡大により、エタノール系消毒剤が広く活用されていますが、これはノロウイルスに対する消毒効果はあまり期待できませんので、注意する必要があります。

※ 東京都健康安全研究センター: 「ノロウイルス対策緊急タスクフォース」最終報告(平成22年9月)

公益社団法人 日本食品衛生協会 技術参与・一般社団法人 関東学校給食サービス協会 顧問谷口力夫

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