イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

3/2

2022

ネットの個人間売買で食品を購入するときの注意点

 新型コロナウイルスの蔓延以降、私たちの暮らしは大きく変化し、インターネットを利用した買いものや宅配、料理のデリバリーサービスもすでに日常のものとなりました。さらに、個人間で売買が簡単にできるサイトも人気となっています。このような個人間売買サイトは古着・古本や使わなくなったものの取引が中心ですが、最近では食品も多く取り扱われています。いただきもののビールなどの飲料や缶詰、好みに合わない食品など、家庭では消費しきれないものを転売することは、サステイナブルの観点からも今後さらに増えていくと思われます。
 しかしこのようなサイトでは、個人が安く大量に仕入れて転売する「せどり」といわれる販売も見られます。人気商品でなかなか手に入らない商品が、定価よりも高く販売されている場合もあります。
 食品の個人間売買を利用する際は、まずは信用のおける販売者かどうか、販売履歴や購入者からの評判などをチェックしてください。また、賞味期限の表示があるか、期限まで十分な期間が残っているかなどにも注意してください。賞味期限はメーカーが指定した保存方法に基づいて設定されていますので、不適切な保存方法では賞味期限前であっても食品が変質しているおそれがあります。特に冷蔵・冷凍食品は、温度管理など保存方法を誤ると著しく品質が損なわれますので注意が必要です。

東京食品技術研究所 学術顧問鈴木達夫

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