Kanbunken 環境文化創造研究所

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Thu

3/10

2022

若き開発者への手紙(15)

 私の子どもの頃のアルバムに、三輪車を横倒しにして上向きになった車輪を車のハンドルに見立て、運転している気分を味わいながら遊んでいる写真が残っています。現在のように、幼児向けに丈夫なプラスチックで作られた車などの乗りものがない時代の話です。
 戦後間もない時期に幼少期を過ごした人たちは、なにもないなかで、どうすればよいのかを常に工夫することを要求されて生きてきました。空き缶がひとつあれば、缶蹴りをして遊びました。集まった子どもの人数や年齢に応じて、鬼ごっこをしたり、馬跳びをしたり、石蹴りをしたり、ものがないならないなりに自分で考え工夫して遊んだ時代です。
 現代の若者が、「〇〇がないので、できません」と簡単に諦めてしまうのは、本人の意思とは別に、恵まれた環境で与えられ過ぎて育ったため、普段の生活のなかで「工夫する」という思考体験を必要としなかったからかもしれません。理想に近づくためには困難な壁が立ちはだかりますが、それを超えるためには工夫が必要です。
 仕事をする上で、あって当たり前の道具やシステムが与えられなかった場合でも、ないものねだりをするのではなく、ないという状況のなかでどうするのかを考え、より厳しい条件を自分自身に課すことで、工夫という思考技術を鍛えることができるのではないでしょうか。

商品開発アドバイザーH・B 山越

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