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4/6

2022

展覧会に出かけると(22)子どものいる風景 その1

 近年、美術館や博物館では、子どもや親子向けの展覧会や日時限定の家族連れ鑑賞企画などがあり、子どものいる風景が増えてきました。そうした特別な機会以外での子連れアート鑑賞はハードルが高いのが実状ともいえますが、ふたつの朗報をご紹介します。
 ひとつは、託児サービスです。授乳室やおむつ替えスペースなどは基本的な設備としてすでに普及していますが、託児サービスの常設運用は国立新美術館や金沢21世紀美術館など少数です。しかしこの数年、各種条件はあるものの、全国各地の美術館で続々とサービスが始まっています。託児サービスは、子育てとアート鑑賞両立へのまさに朗報です。
 もうひとつは、最近の展覧会で私が遭遇した子どものいる風景と、その雰囲気です。東京国立近代美術館『民藝の100年』では、ベビーカーを押しつつ静かに作品を語り合う両親、幼児を抱いて小声で作品を説明する父。京都国立近代美術館『上野リチ展』では、3、4歳の女児を背負い作品に目を凝らす母。女児は「お母さん、これ綺麗ね」と声を発します。ほかの観覧者が子どもの存在やその声を気にする様子はなく、むしろ和やかな空気感が会場全体に満ちているようで、ほっとしました。
 子育て中の方々も、臆せずアート鑑賞ができる時代に進化してきたようです。展覧会の内容や会場にあわせて、観覧パターンも楽しみましょう。

放送大学 客員教授・九州国立博物館 名誉館員・一般財団法人 環境文化創造研究所 顧問本田光子

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