Kanbunken 環境文化創造研究所

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2022

カビ毒DONの規格基準よもやま話(6)DONの試験法

 令和4年4月からの正式な基準値の適用に伴い、令和3年9月30日付け「小麦中のデオキシニバレノール試験法について※1 」が出されました。平成14年の暫定基準値設定を受けて翌年の7月に発出された「デオキシニバレノールの試験法について」に関わった1人としては、このおよそ20年での分析機器や技術の驚異的な進化に感銘を受けました。
 約20年前の試験法には、確認試験として液体クロマトグラフ・質量分析計(LC-MS)またはガスクロマトグラフ・質量分析計(GC-MS)を用いる※2 とあります。当初、DON(デオキシニバレノール)を含むトリコテセン系カビ毒の測定はGC-MSが主流でしたが、安定した分析値を出すには技術の習得が必要だったことや、高感度な検出ができるイオン化法の試行錯誤と機器の飛躍的な進歩も相まって最近ではLC-MSが一般的です。また、スクリーニングに用いられるELISA法は簡便な測定法ですが、免疫反応を応用した生物学的な手法のため、理化学的な正確さを好む分析関係者からは不評でした。しかし農林水産省は、汚染小麦の流通防止には現場ですぐに測定できる方法が必須と考えて積極的にその普及に取り組み、通知に取り入れられるようになりました。
 通知ひとつにしても、その時代背景と密接に関わっています。今回をもちまして、本シリーズを終了といたします。ありがとうございました。

※1 生食発0930 第1 号厚生労働省大臣官房生活衛生・食品安全審議官通知および(別添)小麦中のデオキシニバレノール試験法
※2 「デオキシニバレノールの試験法について」
  (平成15年7月17日付け食安発第0717001号厚生労働省医薬食品局食品安全部長通知)令和4年3月31日をもって廃止予定

公益社団法人 日本食品衛生学会 会長・一般財団法人 環境文化創造研究所 顧問小西良子

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