ちょっと気になる新技術(28)手首装着消毒器「リストミスト」

　コロナ禍で新たな生活習慣が生まれ、飲食店やスーパーでは入り口でシュッシュッと手指を消毒するのが当たり前になりました。お店で働くスタッフは日常の業務に加えて消毒の作業が加わるため、煩わしさを感じる人も多いようです。ある介護施設では、スタッフが腰に消毒器を吊り下げながら働いていました。
　「働く人がスマートに、かつすばやく消毒できるように」と、株式会社アヴェクトロ(東京・大橋一文社長)がこのほど商品化したのは、小型の除菌スプレー「リストミスト」です。作業の邪魔にならないように、手首の内側にベルトで装着します。
　「使い勝手を考え、細かいところにも気を配りましたよ」と大橋社長が説明する消毒液の噴出口は、アーチ状の山形になっています。上部を2本の指で押すとその噴出口から、空気圧により消毒液を霧状に噴出させ、手の平を消毒できるという仕組みです。上部に置いた2本の指が自然に両側に滑り、目で見ず触感だけで押す位置がわかり、誤って噴出口を塞ぐことがない構造になっています。
　本体は強靭軽量のポリカーボネート材からなり、容量は25mlで約400回の噴霧ができます。消毒液は補充式です。値段は1個3520円(税込)です。

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