Kanbunken 環境文化創造研究所

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Wed

5/11

2022

ミジンコの「生きるための作戦」

 池をのぞくと、白ゴマのようなものが動き回っているのが見えることがあります。強い光を当てると集まってくるので、それを大型のスポイトで吸い取り、顕微鏡にセットすると、うるうるとした目で愛嬌のあるミジンコたちが見えます。殻が透明なので腸や心臓、卵なども見えます。
2本の大きな腕をまるで万歳をしているように構え、これを打ち振って泳ぎます。見ていてかわいいので、子どもたちにも人気があります。
 ところが、このかわいい姿は横から見たときだけで、前後から見ると妖怪の「1つ目小僧」のようです。うるうるとした目は実はひとつしかなく、体は薄く、腕が太いのが特徴です。餌である植物プランクトンが集まる明るい場所がわかればよいので、目はひとつで十分なのです。
 ミジンコは海老などの仲間で甲殻類ですが、魚やヤゴなど天敵が多く、身を守る武器もないため簡単に食べられてしまいます。そのため普段は全員が雌となって単為生殖し、卵の状態で短期間に大量に増えますが、餌や住処の水がなくなるなど環境が悪化すると雄が生まれ、有性生殖して耐久卵という丈夫な卵を作ります。この卵は乾燥しても長期間生き続け、ほかの動物に食べられても消化されません。水がなくなっても底の泥の上で次の雨を待ったり魚や鳥に食べられることで、ほかの池に移動して繁栄を続けます。

古田優

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