イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

DAILY COLUMN

- 日替わりコラム

Fri

6/3

2022

都市農業の成功モデル

 都市農業は環境の緑化、市民の集い、福祉、食育、災害時の避難場所としても重視され、国も「保全をする重要な場」と位置づけています。
 そのトップモデルが、東京都練馬区です。農家が農地を開放して区画分けし、市民が農作物の種まきから収穫までの一連の作業を体験できる「農業体験農園」が18か所あり、毎年1月に利用者募集が行われます。種、肥料、鍬(くわ)、バケツなどの道具、資材はすべて用意してあり、年間の作付け計画に沿って毎週丁寧に指導してもらえ、年間20種類以上の野菜が収穫できます。野菜作りをプロに学べると大人気となり、練馬区の方式を取り入れた農業体験農園は、都内で100か所以上、JAや企業運営も含めると全国500か所にも広がっています。
 農園では参加者の料理を持ち寄る収穫祭、福祉施設と連携しての野菜栽培や「子ども食堂」への野菜提供などの農福連携も行われています。農家と連携し、区が支援する食と街並みを楽しむツアーもあります。「練馬区農の学校」もあり、農家が講師となり、農業支援をするサポーターの養成も行われています。また、農家の農産物直売所では、柿、ミカン、ブルーベリー摘みもできます。練馬区産の野菜や果実を使っている飲食店のガイドブックも作成され、都市に新鮮野菜と憩いの場を提供しています。

食総合プロデューサー金丸弘美

全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています

戻る

ACCESS

- アクセス

事業所

〒275-0024
千葉県習志野市茜浜1-12-3
ライフ・クリエーション・スクエア内BMSA・環文研共同研究棟1階

Google Map

本部

〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-11
アグリスクエア新宿11階

Google Map
お問い合わせはこちら トップへ