イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

6/22

2022

三浦半島の自然と歴史(8)アオダイショウまで登場した廊下

 私は、マンション最上階の6階に住んでいます。棟と棟の間に、高さ10cm、幅1m、長さ15mくらいの隙間があるのですが、そこにイソヒヨドリや鳩が巣を作ることがあります。ある夜、帰宅途中に廊下を歩いていると、手すり側にある雨水用の浅い溝に”動くもの“を見つけました。驚くことに、1mはあろうかというアオダイショウでした。なぜマンションの6階の廊下を這っているのでしょう。私は、地上に落ちた鳥の糞の匂いを嗅ぎつけ、隙間にある巣を狙っているのではないかと思い当たりました。アオダイショウは木の枝を登って鳥の巣を襲うと聞いたことがあるので、その可能性はあるように思いました。結局、その後のことは見届けられませんでしたが、建物が木からコンクリートに変わっても、野生の動物は変わらずに本来の習性を見せるのですね。
 イソヒヨドリのオスがメスの気を引こうとして、昆虫を咥(くわ)えてダンスと鳴き声を繰り返してアピールする様子は毎年見る光景ですが、メスと顔を突き合わせても、うまくいくとは限らないようです。ユーラシア大陸の亜種は高地に分布していますが、日本の亜種は海岸沿いの崖地(がけち)が営巣場所です。近年、内陸の都市や住宅街にも分布を広げているようです。
 毎年訪れるツバメの巣がマンションの1階にあったのですが、大規模修繕で撤去された後は、まだ来ていません。

認定NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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