Kanbunken 環境文化創造研究所

DAILY COLUMN

- 日替わりコラム

Fri

7/22

2022

 季節の変わり目を意味する期間が、「土用(どよう)」です。夏の土用は立秋前の約18日間で、日付を十二支で表していた時代の呼び方によりその期間中の丑(うし)の日付の日が「土用の丑の日」となります。今年は7月23日と8月4日の2回あります。
 土用の丑の日に鰻を食べるのは安永・天明の頃からの習慣という記述が、文政5年の『明和誌』にあります。売れゆきが悪くなる夏の鰻の販売拡大の相談を鰻屋から受けた平賀源内(ひらがげんない)が考えたという説もありますが、確かな記録はありません。天然鰻の旬は冬で、夏は脂も少なく味が落ちたからでしょう。しかし、現在は養殖が主流で年中脂が乗っているので夏でも美味しいです。
 『万葉集』には大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ「石麻呂に われ物申す夏痩せに 良しといふものぞ 武奈伎(鰻) とり食せ」という歌があり、すでに奈良時代には鰻は夏バテに効く食べものという認識があったようです。1年の中で最も暑い夏の土用に夏バテ防止で鰻を食べようというのは、日本人の感覚に合うのかもしれません。
 稚魚の乱獲や気候変動などにより、ニホンウナギは絶滅危惧種となってしまいました。ウナギの種苗量産化がまだ難しい現在は特別な日のご馳走として、消費を制限する必要もあると思われます。

参考文献:『ウナギの博物誌―謎多き生物の生態から文化まで』黒木真理編著 化学同人

古田優

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