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Thu

7/28

2022

三浦半島の自然と歴史(9)深海探査

 三浦半島のずっと横浜寄りになりますが、横須賀市追浜(おっぱま)町の海岸沿いに国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)があり、有人潜水調査船「しんかい6500」とその母船である「よこすか」を保有しています。地震の発生場所の調査や、海底に堆積したさまざまな物質の調査研究、地球内部からの湧水に含まれる硫化水素やメタンをエネルギー源とする化学合成細菌による生態系、深海生物の遺伝子研究などを行っているそうです。公開されている展示室もあります。
 「しんかい6500」は、全長9.7m、幅2.8m、高さ4.1mで、パイロット2名、研究者1名が乗船できます。以前、間近に見る機会があり、これに人が乗り込んで6500mも潜ることができるのだといたく感動しました。まったく光が届かない深海に生息している生物がいること、そしてそこで餌を探して食べて生活していることに驚きました。体が光っていれば見つかりやすく、逆に相手をおびき寄せることもできますが、まったく光らなければ相手を感じるためには側線※ などの感覚器に頼るか、衝突してから対応するかしかないでしょう。
 ダイオウイカの深海での動きを初めて捉えた動画撮影も、この調査船で行われたそうです。テレビのドラマにもなったそうなので、ご記憶の方も多いかもしれません。

※ 主に魚類や両生類の体の側面にあり、水流・水圧を感知するための器官

認定NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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