Kanbunken 環境文化創造研究所

DAILY COLUMN

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Tue

8/2

2022

暑熱(しょねつ)も清涼に香る縮砂(しゅくしゃ)

 真夏の陽射の中でも咲く花といえば百日紅(さるすべり)と夾竹桃(きょうちくとう)ですが、半日陰では、縮砂が甘く香っています。
 縮砂に初めて出会ったのは、静岡県三島市にある国立遺伝学研究所の御手洗でした。掃除をしてくださっていた方の暖かい心遣いを察して、この花が好きになりました。
 縮砂はジンジャーリリーとも呼ばれるように、ショウガ科の多年草です。インドのヒマラヤ山麓が起源で、カトマンズにはたくさん植えられており、祭事には神々を飾ります。調査旅行で訪れた南インドのニルギルヒルの森の中でも見ました。縮砂は、ポリネシアからハワイに伝わりました。ハワイでは蝶々のような形をした白い花でレイを作り、結婚式で花嫁にかけて幸せを祝福します。キューバにも伝わり、国花(マリポーサ)にもなっています。
 日本には江戸時代に伝わり、神奈川県鎌倉市の常栄寺や東慶寺などでよく見かけます。東京都小金井市の武蔵野公園の水田跡碑の脇にも咲いています。香水の材料にするのはもちろんですが、漢方薬としても用いられています。
 花言葉は「豊かな心」、「慕われる愛」です。平穏な暮らしを願って、心も美しく香るようにありたいです。

東京学芸大学 名誉教授・植物と人々の博物館 研究員木俣美樹男

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