Kanbunken 環境文化創造研究所

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10/4

2022

有害生物相談件数の変化

 公益社団法人日本ペストコントロール協会では、毎年47都道府県協会から寄せられた害虫獣相談の集計報告をまとめています。相談件数は年々増加傾向にあり、2016年度以降は4万件を超えるようになりました。その内訳は、種類別、月別にまとめられており、この中で常に上位の種類と増加傾向にある種類について集計してみました。
 相談件数の総数は、2009年は3万1178件でしたが、2020年には5万511件と1.6倍になりました。このうち伸長率が高いのは、ハチ類、ネズミ類、ハクビシン、アライグマ、トコジラミ、コウモリ類などでした。ハチ類、トコジラミ、コウモリ類は季節的消長が明確で、夏季に増加し、冬季に減少する傾向がみられます。ネズミ類は秋季に増加して冬季にピークを迎え、春季に減少します。ハクビシンには決まった繁殖期がないことが知られていますが、4月と10月に増加し、8月に減少傾向があることがわかりました。アライグマは、5月にピークがみられます。これは春季の3~4月頃に誕生した個体が活動できるようになる頃に、エサの豊富な生活圏に移ることで被害が発生するためではないかと考えられています。
 ただし、ハクビシン、アライグマについてはまだ相談件数が多くないことから、今後累積された段階でさらに検討すべきと考えています。

イカリ消毒株式会社 取締役・一般財団法人 環境文化創造研究所 評議員谷川力

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