Kanbunken 環境文化創造研究所

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Wed

10/5

2022

キンモクセイの香りと実

 キンモクセイ(金木犀)は晩秋に芳香を放ち、樹下に美しく金色の花を敷きつめます。
 モクセイの品種には、キンモクセイ、ウスギモクセイ、ギンモクセイ、ヒイラギモクセイがあり、品種により花の色と香りの強さに違いがあります。キンモクセイは最も香りが強く、庭木としてよく植栽されています。モクセイは雌雄異株あるいは両性花と雌花をつけますが、キンモクセイは、江戸時代に中国から花つきが良い雄株のみが伝播してきたので実をつけることはありません。
 静岡県三島市にある三嶋大社には、樹齢1200年と推定されている国の天然記念物のキンモクセイがあります。実をつけないはずのキンモクセイに三嶋大社では実がなっていたので、私が学生の頃には大発見したと思っていました。しかしよく調べてみると、「品種:ウスギモクセイ」という注意書きがありました。雄株ばかりのキンモクセイはやはり実がつくことはないのですが、ウスギモクセイには雌花もあるので実がなるのです。
 キンモクセイは香水、生薬、花茶、ワイン漬け、蜜煮などにして利用されています。花言葉は「謙遜」、「気高い人」、「真実」、「誘惑」、「陶酔」などで、なんとなく矛盾していて甘く謎めいています。

東京学芸大学 名誉教授・植物と人々の博物館 研究員木俣美樹男

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