イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2022

ストレス社会を心穏やかに生きる(96)備えあるところに幸運は訪れる

 早いもので、10月に入り、肌寒さを感じる時節となりました。今年も残すところ数か月余り、早い方は年越しの準備を始められているのではないでしょうか。寺も、夏のお盆と秋のお彼岸を無事お勤め申し上げた安堵感に浸りつつ、いよいよ年越しの準備に取り掛かります。
 人間の優れたところは、過去を顧みて未来を予測する力を持っていることだと思います。自らの経験を活かし、次に良きものを作ろうとする力が、人生を豊かにし、幸運をもたらしてくれます。
 しかし、どんなに未来を予測しても、突然、予期せぬ事態に直面することもよくあることで、だからこそ人間は、日々の失敗や成功も含めた様々な経験の積み重ねの中で、生きる智慧を蓄え、あらゆる人生の備えをしていくことが肝要であろうと思います。
 仏教では、過去を嘆き、未来を憂うることよりも、「只今を生きる」ことを大切にしています。「過去(過ぎ去りし只今)」も、「未来(未だ来らざる只今)」も、「現在(げんざい)只今(ただいま)の生き方」に直結しているからです。
 現在(いまここ)を大切に生きることが、実りある過去(これまで)と、希望ある未来(これから)をつくることになり、日々、命を大切に生きることが、人生の備えをするということなのだと思います。さあ、そろそろ年越しの準備に取り掛かることにいたしましょう。「備えあるところに幸運は訪れる」ものです。

合掌

下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多

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