- 日替わりコラム
Tue
11/15
2022
私たちの福祉施設で大切にしていることは、「さまざまな障がい特性を受け入れ、ありのままを否定しないこと」です。
私は、かつて精神的に不安定になり、辛い日々を過ごしていたことがあります。また、私の叔父は交通事故で脳に大きな損傷を受け、障がい者となりました。健康な状態で産まれたとしても、誰しも障がいを持ってしまう可能性を抱きながら生きているのだと思います。
一般企業では、「仕事が遅い」、「効率が悪い」、「コミュニケーションが取れない」といったさまざまな理由により、働き続けることを受け入れてもらえない場面があります。そういった環境により、一般企業で働くことができなかったときに「就労の機会」が途絶えてしまい、家に引きこもるしか方法がなくなってしまうのがよいことだとは思えません。
私たちは、「健常者」に「障がい者」が合わせるのではなく、「障がいがあるからこそ価値の生まれる仕事」を提供することにより、両者の就労の機会を増やしていこうと考えています。これまでの「資本主義」に加え、この「福祉資本主義」という新たな理念を基に、幸せな社会を実現したいと考えています。やりがいを持って仕事をすること、またその機会があることは、「障がい者手帳を持っている・いない」にかかわらず、大切なことだと思うからです。
就労継続支援B型事業所 ココロスキップ 施設長大政マミ
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