イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

12/14

2022

若き開発者への手紙(24)巧遅(こうち)は拙速(せっそく)に如(し)かず

 ここ数年のコロナ禍は、世の中を大きく変えてしまいました。マスクが必須となり、関連商品が次々に発売されました。種類はもちろんのこと、マスクに付随するグッズやマウスガード、フェイスガードなどがあっという間に世の中に溢れかえりました。
 そこに市場があるとわかれば、早い者勝ちだと言わんばかりに新商品が溢れ出てきました。よくこれだけ短時間で開発できたと思うくらいのスピードです。どれだけの商品が生き残るのかはわかりませんが、まさに「巧遅は拙速に如かず※ 」とは、こんな場合に使う言葉なのだろうと感心しました。
 私が商品開発を担当していた時は、常に時間との勝負でした。時代と経営者が、スピードを要求するのです。しかし、「急がば回れ」、「急(せ)いては事を仕損じる」という言葉もあります。「巧速」であることは望ましいのですが、そうそう上手くはいきません。
 そこで私は普段からアイデアをストックしておき、要求された商品開発に時間がかかりそうな時には、代替案として簡単な新商品を提案するようにしていました。それほど拘(こだわ)らなくても開発できる商品で時間を稼ぎ、良いものや本当に作りたいものに納得のいくまで時間をかけるというのも、ひとつの開発の在り方ではないでしょうか。

※ 「丁寧な遅い仕事より、たとえ下手でも速い仕事のほうが良い」という意

商品開発アドバイザーH・B 山越

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