Kanbunken 環境文化創造研究所

DAILY COLUMN

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Thu

12/15

2022

冬に香る枇杷(びわ)の妙味(みょうみ)

 枇杷は冬に白い小さな花が咲き、寒風の凪(な)いだ陽だまりに、バニラアイスクリームのような甘い香りを漂わせます。訪花昆虫などの少ない季節でも自家受粉で結実し、初夏、黄橙色に熟します。
 果実は甘く、旬に食したいです。そのまま食べたり、缶詰にしたりします。茶色い種子は生薬の杏仁の代用、葉は薬用として枇杷茶や入浴剤にします。薬用効果にあやかり縁起物の長寿杖として、また、激しく打ち合わせても折れることがないので、剣道用の高級な木刀としても利用されています。
 種子からの成長は遅く、「桃栗3年柿8年、枇杷13年」などとも言われています。食べた後の種子を大学の農場で播いてみたところ、大きく育ちました。たわわに実がなるので、授業の教材として、幼稚園児から大学生の皆さんに好きなだけ採って食べてもらいました。脚立に乗っても採れない高い所の美味しい実は、悔しいですがカラスにやりました。
 種子には青酸配糖体であるアミグダリンが多く含まれていますが、果実の成熟とともに分解されるため、熟した果肉や加工品を通常量摂取する場合には、安全に食べることができます。
 花は立冬から大雪まで、実は仲夏から小暑までの季語になっています。花言葉は「温和」、「あなたに打ち明ける」。言い得て妙です。

東京学芸大学 名誉教授・植物と人々の博物館 研究員木俣美樹男

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