Kanbunken 環境文化創造研究所

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2022

昆虫とアレルギー

 アレルギーは、刺激物質に対する過剰な免疫反応によって起こることが知られています。昆虫由来のさまざまな物質は、人に喘息、アトピー性皮膚炎、じんましん、またアナフィラキシーショックなどを引き起こすことがあります。最近、バッタ類に対するアレルギーに関する論文が発表されました※ 。扱っていた昆虫によって大学や研究所の職員、学生にアレルギー症状が出て、仕事や研究の継続が困難になった例もあるようです。ある研究所ではバッタを扱っている職員のうち2~3割の人に喘息や鼻炎、湿疹などの症状がみられました。
 バッタの体のさまざまな部位に対するアレルギー検査では、中腸の内側をおおう囲食膜(いしょくまく)への反応が高いことがわかりました。囲食膜は消化された食物をくるんで糞として排出されるので、バッタの糞に対するアレルギーが起こる原因にもなっているようです。アレルギーを防ぐには、飼育室の掃除や換気、作業中のマスク、手袋、防御コートの着用などが重要です。
 バッタ類に限らず、ゴキブリやハエ、小動物の餌として飼育されるミールワーム(ゴミムシダマシの幼虫)などもアレルゲンをもっていますが、私たちが食べる食材や粉塵にも含まれている場合があります。日常生活において、アレルギーを念頭に暮らすことは大切かもしれません。

※ Pener MP(2014)Journal of Orthoptera Research 23:59–67.

元農林水産省 蚕糸・昆虫農業技術研究所 研究室長田中誠二

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