Kanbunken 環境文化創造研究所

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Wed

1/18

2023

目黒寄生虫館に展示されている寄生虫(18)ヒダビル

 昨年、水揚げされたブリの体表に大型の黒い虫が付着していると連絡を受けました。目黒寄生虫館に送っていただいたところ、ヒダビルというヒルであることがわかりました。多くの汽水魚※ や海水魚に寄生する普通種ですが、生態はよくわかっていません。体はやや扁平で、両端に吸盤を持ちます。後端の吸盤はかなり強力で、ヒルを魚から引き離す際に出血することもあります。魚に寄生するヒルは前端の吸盤で吸い付いて、突出させた吻(ふん)を使って宿主から体液を吸引します。ちなみに人間に寄生するヒルには吻はなく、吸血の際は顎にある歯を使います。体側面に呼吸嚢(のう)と呼ばれる小突起を13対備えているのが特徴です。
 当館に到着時、ヒダビルはまだ生きていたので標本にすることにしました。ヒダビルを固定液にいきなり投入すると縮んで丸くなってしまうので、海水の入ったバットに移し、エタノールを少しずつ加えて弛緩させました。エタノールが日本酒くらいの濃度になってヒダビルが「泥酔状態」になったところで、液をホルマリン水に置換し、体がまっすぐに固定されるまで両端を押さえていました。出来上がった標本は20cmを優に超えていましたが、文献では最大15cmと書かれているので、このヒダビル標本は特大です。当館の1階展示室中央の棚に設置されていますので、ご覧ください。

※ 淡水と海水が混じり合う河口などに生息する魚

公益財団法人 目黒寄生虫館小川和夫

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