Kanbunken 環境文化創造研究所

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2023

アライグマ回虫

 人の回虫(ヒト回虫)は、かつて日本人の多くが感染していましたが、農業の近代化や上下水道の整備とともに感染が見られなくなりました。一方、海外からの野菜や海外旅行を通じての感染事例が知られるようになりました。しかしながら、身近な動物にも回虫は知られており、たとえば犬回虫、猫回虫、豚回虫などが人に感染すると幼虫移行症になります。
 幼虫移行症は終宿主が本来とは異なる(犬回虫は終宿主がイヌ、猫回虫はネコ)ため、居心地が悪く人の体内を移動してしまうことにより発症します。これらの回虫は0.5mm未満と非常に小さく、人の体内ではそれ以上に成長しないとされています。
 ところがアライグマ回虫の幼虫は大きく成長して体長2mmにも達します。体内に入ると長期にわたり活発に移行するため、組織破壊が激しく、強い炎症を引き起こします。特に幼虫は脳に集まる傾向が強く、神経系に不可逆的な損傷を与え、失明や死に至ることもあります。
 北米のアライグマは高率で感染していることが知られており、日本では動物園や動物業者およびペットとして飼育している個体に感染が見られたことがあります。現在、野生化したアライグマから回虫は見つかっていませんが、病原性が強いことからアライグマ個体群のコントロールが重要となっています。

イカリ消毒株式会社 取締役・一般財団法人 環境文化創造研究所 評議員谷川力

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