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2023

ストレス社会を心穏やかに生きる(100)おかげさま

 私たちは、普段、何気なく毎日を生きておりますが、ふと「私が今日という1日を”生きている”日など、ないのではなかろうか?」と思うことがあります。目には見えないけれど、耳には聞こえないけれど、何かの支えによって、誰かの助けによって、「私が今日という一日を”生かされている”…」もっと言えば、「…命が今日という私を”生きてくれている”」そんなふうに思えてなりません。
 仏教には、「おかげさま」という言葉があります。古来、「神仏の加護」を表す「蔭」の字を用いて「御蔭様(おかげさま)」といい、「たすけ」や「みちびき」を意味しています。普段の生活の中で、私たちがよく使う言葉の一つだと思いますが、私たちが用いる日本語の中でも、とても美しく、とても尊い、私の大好きな言葉です。
 昔、ある師に、仏教には「お日向(ひなた)さま」という言葉があることを教えていただいたことがあります。言葉の印象としましては、「蔭」よりも「日向」の方が良いように感じましたが、「あなた」がいるから「私」がいられるように、報恩感謝の心を知るには、やっぱり「蔭」でなければならないそうです。「仏心」とは、そういうものなのだと思います。
 「おかげさま」で、今号、100回目の寄稿をさせていただくことができました。他ならぬ、皆さま、お一人おひとりの御蔭様です。

合掌 感謝

下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多

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