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2023

三浦半島の自然と歴史(16)外来種の侵入と広がり

 ヨツモンカメノコハムシは、熱帯アジア(中国南部、台湾、インド)を中心に分布する体長7~8mmのハムシ科の昆虫です。サツマイモの害虫で、沖縄本島以南の琉球列島に生息するとされていました。その後分布域を広げ、1996年に奄美大島、それ以降は長崎をはじめ九州各地、静岡県、伊豆諸島、高知県で確認されました。さらに愛媛県、山口県、神奈川県、三重県、和歌山県でも報告があるそうで、どうやら太平洋側を東へ東へと広がっていっているようです。
 2022年7月、三浦半島の北限に接する横浜市磯子区にある私のマンションのベランダ側の窓に、ヨツモンカメノコハムシが張り付いているのを見つけました。まさに、あと一飛び、房総半島に近づくのも時間の問題のように思います。困ったことにヒルガオや野生化したアサガオを食し、その後サツマイモを食害するとされていますが、北へも分布を広げているように見えます。
 2021年10月に埼玉県南中部のサツマイモ畑で食害があり、ヨツモンカメノコハムシによるものであることが確認されました。横浜では、幼虫にはお目にかかっていませんが、モモタマナコブガの幼虫のように脱皮殼を捨てずにそのまま持ち歩いているそうです。同属の種は、日本にいないとされています。

参考:ウィキペディア「ヨツモンカメノコハムシ」
引用:本誌2016 年4 月号「沖縄の豊かな自然と文化 モモタマナを好む生きものたち」

認定NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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