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2023

三浦半島の自然と歴史(17)さまざまな帰化植物たち

 オオイヌノフグリという、変わった名前の植物があります。ヨーロッパ原産ですが、アジア、南北アメリカ、オセアニア、アフリカで帰化植物となっています。日本へは明治初年に侵入して急速に拡大し、1919年頃には全国どこでも見られるようになったといわれています。
 在来種とされているイヌノフグリ(帰化植物の可能性もある)は、果実の形が犬の陰嚢(いんのう)に似ていることからこの名前が付いたのですが、オオイヌノフグリの果実の形はハート型に近いです。最近、散歩で見かけるのは、オオイヌノフグリがほとんどです。4つ葉のクローバーで有名なヨーロッパ原産のシロツメクサも、今ではそこら中に見られます。
 それに対比されるヨーロッパ、西アジアおよび北西アフリカ原産のアカツメクサ(ムラサキツメクサ)も、明治時代に牧草として移入したものが野生化しました。花茎の先に3cmほどの小花を20個ぐらい咲かせる南アフリカ原産のムラサキクンシランやアガパンサスも、見栄えがよいので植える人が多く、ほぼ野生化しています。花が小さく見栄えがしないため、雑草と思われがちですが、よく見ると可憐な花を咲かせるハルジオンは北アメリカ原産です。同じ北アメリカ原産であるキキョウソウは桔梗の花に似ていますが、5mmくらいの小さな可愛い花なので、いろいろな草に紛れてしまい、よく見なければわかりません。

認定NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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