イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

4/12

2023

三浦半島の自然と歴史(18)さまざまな帰化植物たち その2

 散歩で見かける雑草には、日本固有種ではない外来種が野生化しているものが意外に多いです。三浦の私の住居近くでも、多くの帰化植物を見ることができます。
 4月にそこら中で咲き出すヒメオドリコソウ(5mmくらいの薄紫の花)はヨーロッパ原産で、明治時代に東京で発見されたものです。ニワゼキショウは北アメリカ原産で、5~6月に綺麗な紫色の花を咲かせます(小ぶりの青みがかった花を咲かせるものも共存します)。
 江戸時代末期に南アメリカから渡来し観賞用が野生化したムラサキカタバミや、南アフリカのケープ地方原産で園芸品種として渡来し関東より南で野生化したオオキバナカタバミ(オキザリス・ペスカプラエ種)は、4~5月に三崎の広範な場所で開花(黄色)が見られます。
 アカバナユウゲショウ(薄紫の花)は、北アメリカ南部から南アメリカ原産で明治時代に観賞用として渡来し、野生化して本州の関東から西に分布しています。コマツヨイグサは、北アメリカ原産でアジア・アフリカに帰化植物として移入分布し、本州・四国・九州に定着しています。両種とも三崎では、4~6月に開花します。同時期に開花(薄いピンク)するヒメツルソバは、ヒマラヤ地方原産です。土が少しでもあれば、蔓(つる)を伸ばして広がっていきます。

認定NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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