環境月間

　6月5日は、世界環境デーです。日本では環境の日とされ、6月は環境月間として環境保全について改めて考え、行動する期間となっています。
　環境保全といっても専門的なことばかりではなく、必要のない電化製品のスイッチをこまめに切ったり、冷暖房の温度設定を抑えたり、洗面所では水を出しっ放しにしないなど、身近なところでも行うことができます。ある会社では節電で下がった電気料金の半額を社員に還元しているそうですが、そうなると楽しんで節電ができます。そのほかにもCO₂吸収能力が高いことで知られるマングローブを海辺に植林したり、プラスチックごみの漂着が深刻な対馬で海岸清掃を行ったり、富栄養化による汚濁を抑制し東京湾に豊かな漁場を作るためにアマモという海草の種蒔きや苗の植え付けを行ったりしている企業もあります。
　ところで、今年の3月に世界中の公海における生物多様性の保全を目的とした国際条約案が国連で合意されました。現在は排他的経済水域である陸から200海里(約370km)を保有する国が保全を行っていますが、それより沖の公海と呼ばれる海では保全ができておらず、そこに棲む海洋生物はごく一部を除いて保護されていない状態です。条約の発効までにはまだ時間がかかるようですが、着実に進めていただきたいものです。

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