イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2023

「地球にやさしい」は、もう止めよう

 雑誌オルタナの72号で「グリーンウォッシュ」を特集しました。
 グリーンウォッシュとは、環境保全やSDGs※1 に取り組んでいるフリをして、実際にはやっていないことを指します。いわば「言行不一致」です。「wash」には「色を塗って隠す」という意味もあります。つまりウソや欠点を隠すために、塗りたくってごまかすということです。グリーンウォッシュはこれまで「批判」や「揶揄」の範疇と捉えられていましたが、近年、「揶揄だけでは済まない」事態になってきました。「その企業の製品を買わない」、「その企業の株を買わない」というだけではなく、すでに海外では「行政罰の対象になる」、「訴訟を受ける」リスクが顕在化しています。
 巷でよく聞く「地球にやさしい」、「環境にやさしい」もそのひとつです。「やさしいとは何か」という明確な定義がないままに、企業が広告や広報、マーケティングのために使っている例は珍しくありません。2010年、元サッカー日本代表監督の岡田武史さんにインタビューした時、彼が「人類が滅亡しても地球は残る。人間が地球を守る、地球にやさしくというのはおこがましいです」と話していたのが印象的でした。
 今後は、科学的な根拠をもって、自社の環境やSDGs、ESG※2 の戦略や取組みを説明するという、当たり前の企業行動が求められるのです。

※1 持続可能な開発目標
※2 環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をとって作られた言葉

『オルタナ』編集長森 摂

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