イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

DAILY COLUMN

- 日替わりコラム

Fri

6/30

2023

「チュークリン」開発の歴史 後編

 チュークリン※ は開発当初、粘着物をダンボールに塗りつけ、それを配置する手作りの粘着トラップでした。試作品が出来上がった際、まずは社内に普及させるため、手づかみの職人技をもった現場技術者にその効果を納得してもらうことが重要でした。その結果、現場での実地試験が重視され、数十か所で行われました。初めて使う時には現場技術者に「こんなものでネズミが捕れるものか!」と馬鹿にされたようですが、実際に使ってみると驚くようにネズミが捕れ、粘着トラップは瞬く間に広がりました。特に東京都内、大阪など都市部の試験で高い捕獲効果が得られ、製品改良と普及のスピードが上がりました。チュークリンの開発に現場技術者の熱意も加わったことで、大きな成果となりました。
 粘着トラップ以前のネズミ駆除の主流は殺鼠剤(ネオラッテ、ネオラッテスローバック、マジックパウダーなど)でした。チュークリン上市後は、殺鼠剤の売上げがどんどん下がり、今では殺鼠剤の市場より大きくなりました。イカリ消毒の夢であった無薬無影響工法の先駆け、そして始まりです。その後チュークリンは、ネズミ捕り用粘着トラップの代名詞としても知られるようになりました。業務用で効果が確認できた後、一般用を商品化しました。薬局などのバイヤーの販売ルートに乗せるまでに、営業部が大変苦労したと聞いています。

※ イカリ消毒が開発したネズミ捕獲用の粘着シート

イカリ消毒株式会社 顧問谷川力

全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています

戻る

ACCESS

- アクセス

事業所

〒275-0024
千葉県習志野市茜浜1-12-3
ライフ・クリエーション・スクエア内BMSA・環文研共同研究棟1階

Google Map

本部

〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-11
アグリスクエア新宿11階

Google Map
お問い合わせはこちら トップへ