- 日替わりコラム
Wed
8/16
2023
「サステナブル」は、一般的にも馴染みのある言葉として根付いてきました。
SDGsは我々に最も身近な食生活にも広がっており、最近では肉に似た植物性由来の代替食材が手軽に手に入るようになりました。機内食においても、お客様の多様化する食の期待に応えるべく、おからとコンニャクから作られた食物繊維が豊富なカツ丼を登場させました。日本の伝統食材をベースとして開発したこのメニューは、海外の方に和の食材に興味を持っていただく契機にもなっていると考えます。また、動物愛護が根幹のヴィーガン(完全菜食主義者)は、サステナブル社会を生きる象徴としてSDGsの追い風になっています。これらの状況を受け、ヴィーガン対応のメニューを刷新し、加えて昨年12月、もともと機内で好評だった豚骨ラーメンについて、動物性由来成分を使用せず、プラントベースのみでその味わいを実現しました。
SDGs目標12の「つくる責任・つかう責任」を推進する中で、魅力的なメニューを提供するのはもちろん、食事を通じてお客様と価値観を共有できることが大切です。親近感を持って美味しく食べていただくことで、生産と消費のバランスも整います。循環型社会実現のために、皆が主人公として参画するという意識を持つことが重要だと思います。
株式会社ANAケータリングサービス 食の安全品質保証部上村典子
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