イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Thu

9/14

2023

素晴らしき生きものたち(8)最近の住宅に思う

 家の周りを散歩していて感じることがあります。古い民家が空き家になる反面、田んぼだったところに新住宅が増えたことです。窓が小さく少ない作りで四角い形、まるで倉庫かガレージのようです。プライバシーや防犯、断熱を優先し、建設コストも抑える設計なのでしょうか。
 富山は冬に多くの雪が降りますが、夏は暑いところです。そのため、昔の民家は風通しを重視し、窓や戸は大きく作られていました。我が家もそうで、どこからでも庭に出ることができます。猛暑が始まる数年前まではエアコンは不要でした。風が抜けると、季節の移り変わりや生きものの気配も伝わってきます。春にはジンチョウゲ、夏はクチナシ、秋はキンモクセイの香りが漂います。カエルの鳴き声や野鳥のさえずり、時にはホタルの独特の匂いもほのかに香るなど、四季の移ろいと生きものを感じる暮らしは日本文化そのものです。田舎の田園地帯で、それを捨てるのは実に惜しいと思います。
 外と隔絶された住宅は、夏はエアコンなしでは住めたものではないでしょう。災害でインフラが止まれば大変です。大災害はいつかきます。加えてエネルギーに過剰依存しない生活は、昔への回顧話ではなく、有限な地球に住む人類の、未来への必須課題でもあるのです。自然や生きものを感じる質素な暮らし。私は今後も続けるつもりです。

富山市ファミリーパーク 名誉園長・元日本動物園水族館協会 会長山本茂行

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