イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

9/20

2023

ストレス社会を心穏やかに生きる(107)喜びを中心に置いて生きる

 先月のお盆供養も無事に終わり、まだまだ残暑厳しき中にございますが、早くも秋のお彼岸を迎え、境内には彼岸花(曼珠沙華)が咲き誇り、ここからは、急に肌寒さを感じる時節に入って参ります。
 夏の終わりを告げるこの季節は、何となくの物悲しさを醸しながら、「いのち」が大地に還っていきますような、壮大な静けさを感じます。
 以前、「お彼岸」とは、私たち自身が仏の智慧を完成させ、仏として生きていくための修行週間であることをお伝えいたしました。それは、「布施(ふせ)・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧(ちえ)」の「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という仏の行いを修めながら、日々を健やかに、穏やかに、幸せに生きるという、仏としての生き方そのものを表しています。
 人は、幸せな生き方を願いながらも、その時々の、悲しみや苦しみに苛(さいな)まれるものです。しかし、たとえ天地がどう動こうと、人の世がどう流れようと、仏心はいつでも自身の只中(ただなか)(中心)にあります。
 自身の生き方において、悲しみを中心に置いてしまえば、心が苦しみにとらわれてしまいます。幸せを感じることや、作ることのできる人は、喜びを中心に置くことができる人だと思います。「仏さま」とは、そういう人のことを言うのでしょう。大切なことは、「何を中心に置いて日々をどう生きていくか?」ということなのではないでしょうか。

合掌

下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多

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