- 日替わりコラム
Mon
9/25
2023
「ウェル・ビーイング」は、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念です。1946年に世界保健機関(WHO)憲章前文に初めて登場し、『健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること』と定義づけられました。
「日本語版心理的ウェル・ビーイングの尺度」として西田裕紀子氏によって開発され、その妥当性も確認されている6つの尺度は、食品衛生や食品安全とどのように結びつきがあるのか、相互にどのような影響を与えあっているのかという点でも、非常に興味深いものです。
6つの尺度は、過去・現在・未来にわたる自分と他者と環境の認識に関係しています。過去と現在の自分の人生に意味を見出しているか、自分が成長していることを感じられるか、周囲の環境を統制できると感じているか、自分の良い面も悪い面も受け入れているか、他者とも温かく信頼できる関係性を築いているか、周囲に影響されることのない自己決定力があると感じているか、の6つです。
これらのことは、日常の一つひとつの決まりを守ることや、仲間とともに創意工夫を持って主体的に仕事に取り組んでいくための大切な基礎力のひとつであるはずです。
リテールHACCP研究所山森純子
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス