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Thu

9/28

2023

新しい選択肢としての「地方移住」(9)「田舎には仕事がない」は本当?

 一般的に、田舎は都会に比べて仕事が少ないといわれますが、田舎で仕事に就くことは比較的たやすいです。人口が減っているためです。供給が足らないことはあっても、仕事がないということはありません。「失業者」が話題に上るのは都会だけです。
 給与が下がることを気にされる人がいますが、都会に比べて物価が安いので、生活費用も下がります。収入を増やすより、支出を減らすほうが簡単です。家賃も月2~3万円と、極論すれば、高校生でも学校に行きながら週1~2万円のアルバイトで家を借りたり買ったりすることができてしまいます。パートタイム勤務でもやりくりが可能でしょう。
 弁護士の2019年の平均年収は729万円と、ここ10年で給与が4割ほど減少しているのをご存じでしょうか※ 。供給過多がその要因ですが、田舎は弁護士不足で仕事があふれています。医師の平均年収も東京より地方のほうが高く、医療のように単価が決められているものは、物価の安い田舎のほうが有利といえます。クリニックや歯医者はいわば独占市場で、広告がなくても集客が可能でしょう。
 私はフリマアプリが大好きで、月平均40万円ほどの収入を得ています。いまは、スマホ片手に田舎の山奥でもお金が稼げる時代です。都会で就職するのが「豊か」なことなのか、再考するときかもしれません。

※ 賃金構造基本統計調査の2010年調査と2019年調査の比較

地方移住経済情報研究家金丸知弘

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