制服と体操服のサブスク

　「サブスク」とは「サブスクリプション(subscription)」の略で、一定期間、定額制で受けられるサービスのことです。商品を所有せず必要なときのみ使用できるため、コストパフォーマンスが良く、多くの人に利用されています。「サブスク」といえば、動画配信や音楽配信、マンガや雑誌の「読み放題」などが有名ですが、最近では住居、車、時計、バッグ、家具などさまざまな分野でも導入する動きが見られ、サービス内容も多岐にわたってきています。
　教育施設でのサブスクもそのひとつです。大分県日田市の認定こども園「三隈幼稚園」では、主に卒園生から提供されたものを利用した「制服と体操服のサブスク」を令和5年度より導入しました。制服の上下や体操服を購入すると合わせて3万400円かかりますが、サブスクを利用すれば毎月500円、3年間で1万8000円で済みます。また、子供の成長に合わせてサイズを交換することもできます。
　保護者からは、「経済的にすごく助かる」、「園にいる期間を通して体に合ったサイズを着せられる」など歓迎の声が上がっています。園長の渕健一さんも「環境に配慮するSDGsの取組みと、保護者の負担軽減によって、少子化のなかで選ばれる幼稚園になりたい」と話しており、まさに時代のニーズに合ったサービスといえるでしょう。

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