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10/9

2023

三浦半島の自然と歴史(24)外来カメムシ

 自宅ベランダのヒトツバの盆栽の葉に、外来種であるキマダラカメムシがじっと止まっているのを見つけました。
 キマダラカメムシのもともとの生息域は、東アジア、東南アジア、台湾です。日本では江戸時代に初めて発見されましたが、それ以降150年もの間見られることはありませんでした。再び1934年に長崎で発見されてからは、分布を急速に拡大させています。また温暖化の影響か、2000年ごろからは関東より北でも見られるようになりました。
 キマダラカメムシは広葉樹の樹液を吸って生活しており、サクラ(ソメイヨシノ)の幹でよく見つかるそうです。また、成虫で越冬します。初令(生まれてから一度も脱皮していない)幼虫は朱色と黒の組み合わさったカラフルな模様で、2令(1回以上脱皮した)幼虫も個性的な模様をしています。何年か前に、大阪で見たことがないカメムシが木に止まっていたので写真に撮って調べましたが、すぐにはわかりませんでした。今回のキマダラカメムシの幼虫がまさにそれでした。
 カメムシは、ナガメと同じように幼虫と成虫の模様がかなり違うことが多いようで、幼虫の検索はかなり難しいですが、岐阜聖徳学園大学のサイト内に『カメムシ幼虫図鑑』があります。成虫と違う模様のものも探しやすく、いろいろ掲載されていて楽しいです。

↓岐阜聖徳学園大学サイト『カメムシ幼虫図鑑』
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/05kamemushi/kame/index1.html

認定NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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