新しい選択肢としての「地方移住」(10)知っておきたいお金の話

　田舎は物価は安いものの、「都市ガスではないからガス代が高い」、「車の維持費がかかる」、「家の維持費がかかる」、「自治会費がかかる」など別の費用がかさみ、結果都会よりも高くついてしまうのでは？などという話を聞きますが、そのようなことはありません。都会でかかる家賃や交通費、外食費、食料品などの物価を鑑(かんが)みれば、車の維持費やガス代の増加などは微々たるものです。未知のことなので、恐れてしまうのでしょう。
　たとえば、都市ガスと比べるとプロパンガスの料金は高くつきますが、プロパンガスの価格は供給する事業者が自由に設定ができるため、提供する会社によって料金が異なります。特に安いアパートなどを借りるとガス代が高いことがありますが、ガス会社が物件の改修費の一部を持ってくれており、その分がガス代に上乗せされている場合もあります。大家さんは改修費を浮かせ、ガス会社は契約を取るためにこういう手法を使うこともあるのです。賃貸の場合は、近隣との価格差を事前に確認してみると良いでしょう。
　また、「薪ボイラー」を使用して床暖房や給湯をする方法があります。自ら薪や竹などの木材を集められる環境であれば、燃料費はかかりません。田舎ならではの節約方法です。

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