イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2023

ストレス社会を心穏やかに生きる(109)塵(ちり)を払(はら)い、垢(あか)を除(のぞ)かん(1)

 昔、お釈迦さまの弟子に、摩訶槃特(まかはんどく)と周利槃特(しゅりはんどく)という方がいました。2人は兄弟で、兄の摩訶槃特は、とても賢く、お釈迦さまの教えをよく理解し、深く仏教に帰依(きえ)しておりましたが、そんな聡明な兄に対して、弟の周利槃特は、ものを覚えることがとても苦手で、自分の名前すら、真面(まとも)に覚えることができなかったそうです。
 摩訶槃特は、そんな弟のために、お釈迦さまから聞いた教えを短い詩にまとめて覚えさせようとしますが、すぐに忘れてしまいます。ある時、摩訶槃特は、あまりに愚鈍な弟を心配し、また、励まそうと、「自分の道は自分で探しなさい」と突き放しました。それを聞いた周利槃特は、自分の愚かさに涙を流しながら途方にくれてしまいます。
 そんな周利槃特を見かねてお釈迦さまは、「自分が愚かであることに気づいている人は、智慧(ちえ)ある人である。自分の愚かさに気づかず、賢いと思っている人こそ、本当の愚者なのだ」と諭し、一本の箒(ほうき)を渡して、「皆(みんな)のために、毎日掃除をしてくれないか」と頼みます。そして、箒で掃除をする時、必ず「塵を払い、垢を除かん」と唱えるよう教えます。
 その日から周利槃特は、お釈迦さまの教えを守り、雨の日も、風の日も、欠かすことなく、雪の日も、嵐の日も、怠ることなく、毎日、毎日、箒で「塵を払い、垢を除かん」と唱えながら、掃除をしていきます。

合掌

下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多

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