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Wed

12/13

2023

若き開発者への手紙(36)〜直観力は大切に〜

 ドイツの気象学者、アルフレート・ヴェーゲナーは、ある日、世界地図を眺めていて「大西洋を挟むアフリカ西海岸と南アメリカ東海岸の形はそっくりだ。昔はひとつの大陸だったに違いない」と直感します。彼は、太古の時代に大西洋両岸の大陸が別れて徐々に移動したとする「大陸移動説(1912年)」を発表しました。この大陸移動説は、測地学、地質学、古生物学、古気候学、地球物理学などさまざまな当時最新の資料を基にして構築され、彼以前の説※ とは詳細度や学術的正確性などが隔絶したものでした。
 当時、年に数cmとはいえ、こんなに重い大陸が動くことが信じられず、何よりもその原動力がわからなかったため、世界中の専門家たちは門外漢の気象学者が言うことに耳を貸しませんでした。
 しかし、1960年代にプレートテクトニクス理論(地球内部のマントルの対流により大陸がゆっくり動く)が完成し、大陸移動の原動力は解明されました。1970年代後半には宇宙からの測定技術が開発され、大陸移動の直接観測に成功しました。さらにその結果、ハワイは年60cmずつ西へと動き、毎年確実に日本列島に近づいていることもわかっています。ヴェーゲナーの直感は、およそ半世紀の時を経て理論的に証明され、私たちに直観力の大切さを教えてくれました。

※ 西アフリカと南アメリカの形状の一致についての言及者。
  1596年:アブラハム・オルテリウス、1620年:フランシス・ベーコン、1901年:エドアルト・ジュースなど

商品開発アドバイザーH・B 山越

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