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2023

三浦半島の自然と歴史(26)フラーバラゾウムシという外来種

 11月終わりから12月にかけて、自宅のベランダに置いてあるパキラの木にフラーバラゾウムシが張り付いていました。葉はすべて落ちていたものの、木は生きていて芽が5mmほど出ており、その小さな芽を食べているようでした。ほかへ移動することなく、何日も木の周りを動いていました。寒い日が続いたのでじっとしていたのでしょう。少し暖かくなったら、いなくなっていました。調べたところ、成虫は飛べないので、どこからか歩いて来たのでしょうか。イチョウの街路樹はありますが、近くには公園もありません。マンション周辺の植栽についてきて、成長したものがベランダに入って来たと思われます。
 フラーバラゾウムシは、中南米原産の園芸植物の侵入害虫としてすでにニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、イスラエルなど世界的に広がっており、1997年には日本への侵入・定着を懸念する報告も発表されています※1 。成虫の体長は6~9mmで植物の葉を摂食し、幼虫は地下部を摂食します。神奈川県ではすでに、イヌツゲ、カナメモチ、キャラボク、ザクロ、サツキ、サルスベリ、ツツジ、ハナミズキ、ヒイラギ、ヒバ、モチノキなど、さまざまな作物の被害が確認されています※2 。単為生殖なので雌のみで繁殖するタイプのようです。いろいろな意味で面白い昆虫ですが、害虫には違いありません。

※ 1  真﨑誠・加土井仁:フラーバラゾウムシPantomorus cervinus (BOHEMAN) の寄主植物及び寄主植物が産卵数,成虫寿命に及ぼす影響,植物防疫所調査研究報告第33 号:1〜6(1997)
※ 2  フラーバラゾウムシ:インターネット版日本農業害虫大事典 害虫新情報

認定NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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