イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

1/3

2024

リーフィーシードラゴン

 今年の干支は辰(竜)です。日本には「竜の子ども(竜の落とし子)」という意のタツノオトシゴがいますが、オーストラリアの海にも竜にあやかった名前の生きものがいます。リーフィーシードラゴンといい、「葉の茂ったような形の海の竜」という意味です。体全体には皮が変化した葉に似た形の突起が左右対称にあり、これが名前の由来となっています。その特徴的な姿は、中国のお祭りで演じられる竜の造作物ともイメージが重なります。実はこの形、ちぎれて流れる海藻に姿を似せ、敵の目を欺くためといわれていますが、人にはかえって目を引くものとなっています。
 外形はおおむねタツノオトシゴと同じですが、体長は30cm前後と、タツノオトシゴの3倍ほどあり、さらに海中では光の屈折により1.3倍に見え、迫力があります。性格は温和で、プランクトンを吸い取って食べます。背びれをなびかせながらたどたどしく泳ぎます。また、雄の体には育児嚢(のう)と呼ばれる器官があり、そこで雌が産みつけた卵を孵化するまで守り育てる「イクメン」でもあります。
 新しい年を迎えた今も、戦火にさらされている国や地域が多くあります。リーフィーシードラゴンが暮らす海のような平和な世界に、早く戻ってもらいたいものです。

古田優

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