バイオフィリックデザイン

　バイオフィリックデザインとは、「バイオフィリア」という概念に根ざしたデザインです。バイオフィリアとは、「私たち人間は、他の生物や自然に関心を抱き、愛してやまない潜在的な本能が備わっている」という考え方で、その考え方に基づいた環境デザインを考えてみるのがバイオフィリックデザインです。
　そして、このバイオフィリックデザインが応用されているインテリアのひとつに、オフィスデザインの領域があります。オフィスでは、以前から植栽が多数設置されています。初期には、吸音効果を兼ねたパーティションの代わりとして、後に、植物のヒーリング効果を期待し働きながらリアルタイムでリフレッシュする目的で導入されるようになりました。
　しかしながら、前述の通りバイオフィリックデザインでは、私たちは潜在的に自然との共生を求める本能があり、インテリアに、また働く環境に自然があるのは至極当然と考えます。結果、幸福度が高まり、働く環境に愛着を持ち、働くことそのものへの愛着形成が期待できます。
　具体的なデザインは、単に植栽の設置にとどまらず、壁面全体が植物であったり、オフィスの中央に庭園を設置したりとさまざまです。もちろんメンテナンスなどの課題もあり、導入する際には専門家との相談が必須となります。

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