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2024

敬語は過剰になりやすい

 目上の人や客など立てるべき相手を前にすると、できるだけ上手に敬語を使おうと思うものです。間違いのないように、相手を立てていることが伝わるようにと、どうしても気を使います。
 その結果、敬語がつい過剰になりがちです。たとえば「趣味は写真をさせていただいております」、「おコート様をお預かりします」といった表現が実際に使われるのを聞くことがあります。誰に迷惑をかけるわけでもない自分の趣味までを「させていただく」と言ったり、持ちものにまで「様」を付けてしまったりするのはどうでしょうか。少々行きすぎているという印象を受ける人も多いでしょう。
 ただし、過剰な言い方を軽率に責めてしまうのは問題です。背景には、「まともな言葉遣いができないのは社会人失格だ」、「敬語はできて当たり前だ」といった厳しい意識の広がりがあって、人々を追い立てているおそれがあります。その結果、より丁寧に、後ろ指を指されないようにと、行きすぎた言い方が生じているのかもしれません。
 ちょっとした間違いに対しては、努力を認め温かく見守るような姿勢も必要です。そもそも敬語はいつも善いものであるとは限らず、相手を遠ざけてしまう場合さえあります。「です・ます」調は守りつつ、より親しみを込めて話すよう心掛けてみるのはいかがでしょうか。

文化庁国語課 主任国語調査官武田康宏

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