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2024

人生永遠のテーマを追った作家 向田邦子(9)『寺内貫太郎一家』(3)

 TBSドラマ『寺内貫太郎一家』には、主演の小林亜星さんを支える役柄がいくつか存在します。その代表格が、樹木希林※ さんが演じた貫太郎の母親「きん」です。彼女は寺内家の奉公人でしたが、先代の貫太郎に見初められて結婚し、今の貫太郎が生まれました。息子が結婚してからは隠居を決め込んでいますが、嫁の里子に対しては息子を取られたという気持ちからか意地悪な面もあります。でも家族の心がひとつになるときは積極的に協力する心優しい老婆でもあります。
 そして、きんは沢田研二の大ファンで、自室のポスターを見つめながら、両手を握って左右に振りつつ「ジュリィ〜」と声を上げる。時には激しく時には切なく呟くのがお約束のシーンであり、視聴者には大好評でした。
 話は逸れますが、樹木希林さんは深町幸男を偲ぶ会の時に、「深町監督はその場の空気を描ける演出家」とおっしゃっていました。それには出席者一同納得でしたが、私から言わせてもらえれば、「情感の機微」を重視する深町ドラマの中で、希林さんはその空気を見事に代弁して、視聴者の望むキモチを正確に演じた女優でもありました。このドラマにおいても、当時まだ30代の樹木希林さんが、若年層が求める不思議で楽しい老人像を見事に演じておられました。

※ 1961年、劇団文学座に入団。映画、舞台、CM と幅広く活躍。深町幸男は彼女を『夢千代日記』、『花へんろ』、『今朝の秋』、『台所の聖女』、『大往生』など、ドラマ史に残る作品に積極的に登用していた

写真技術研究所別所就治

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