- 日替わりコラム
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2024
ある企業がZ世代の働き方に関するアンケート結果を公表しています。
Z世代とは、1997~2015年前後に生まれた人とするのが一般的で、1981~1996年頃に生まれた人はミレニアル世代と呼ばれています。これを前提に、Z世代の社会人は「理想の働き方」という問いに対し「できる限り毎日オフィスに出社する」と回答した人が38.8%で、「出社とテレワークを適度に組み合わせたハイブリッドワーク」を回答した人は19.1%でした。ところが、同じ質問をZ世代の学生に聞くと「できる限り毎日オフィスに出社する」が17%で、「出社とテレワークを適度に組み合わせたハイブリッドワーク」が43.7%とまったく逆の結果となりました。ちなみに、ミレニアル世代の社会人は「できる限り毎日オフィスに出社する」が43.7%、「出社とテレワークを適度に組み合わせたハイブリッドワーク」が21.3%で、Z世代の社会人と大きくは変わりませんでした。
以上から考えられるのは、社会人未経験の学生は、慣れ親しんだICT※ によるコミュニケーションが社会でも十分機能すると考えていたのに、実際に就職してみると、リアルなコミュニケーションが重要なファクターであることを知る、ということです。このあたりの研究が今後のハイブリッドワークを考えるヒントになってくるかと思います。
※ Information and Communication Technologyの略で、インターネットを用いた情報通信技術
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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