- 日替わりコラム
Thu
3/28
2024
台風の頻発、大雨、洪水…と異常気象による災害リスクは年々高まっています。新聞やテレビでは家屋や道路冠水などの被害が大きく報道されますが、あなどれないのは車両浸水被害です。マフラー以上に水没するとエンジン内部に水が流入して損傷をきたし、電装系には深刻な負荷となります。床面を超えると内装が汚染され、いつまでも室内に悪臭が残ります。そのような浸水被害からトラックやライトバンなどの商用車を守るために、産業資材シートメーカーの株式会社イノベックスは車両浸水防止カバー(商品名「ウォーターセーフ」)を開発しました。
「商用車が被害を受けると、翌日から搬送業務がストップします」と、事業継続の観点から商用車にマトを絞っています。商用車を複数台抱えている事業所は多く、「多数の車をいかに速く、コストを掛けずに保護するか」が開発のコンセプトでした。この車両浸水防止カバーは、縦6m、幅2m、高さ1.5mの上面を開口した袋状のカバーで、トラックの下半分をすっぽり覆います。ポリエステルの生地に塩化ビニールを加工した強靭な防水素材で製作され、耐久性・耐水性が特長です。
平時は50立方センチメートルの収納袋に収まります。非常時に袋から出して広げ、トラックをカバーの上に移動、車両の下半分を包むように覆い、ゴムバンドで固定します。作業も簡単で、2人で5分もあれば完了します。
一般社団法人 発明学会 顧問平井工
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