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6/4

2024

認知症の新薬「レカネマブ」が日本でも投与開始

 アルツハイマー型認知症の新しい治療薬「レカネマブ(商品名:レケンビ)」が、昨年12月に発売されました。レカネマブは、認知症の根本的な原因である脳のアミロイドβを減らす作用をもつ治療薬です。
 受診から投与までの流れについて、東京都健康長寿医療センターを例にみていきましょう。まず、通常の初診外来を受診し、ヒアリングにより投与対象の可能性があると判定されると、もの忘れ外来への受診予約がとられます。レカネマブは投与条件が厳格に決められているため、それを満たすかどうかについてさまざまな検査を行い、その結果を踏まえ専門医が総合的に検討、投与するか否かを判断します。正式に投与対象と診断された場合、2週間に一度来院し、1年半をめどに投薬が続けられます。1回の点滴にかかる時間は1時間20分ほどです。薬価は1瓶200mgで約4万5800円、体重が50㎏の人は年間298万円となります。ただし、患者の自己負担に上限を設ける「高額療養費制度」が利用できるので、年収約370万円以下で70歳以上の方の場合(住民税非課税世帯を除く)、外来による年間負担額の上限は14万4000円となります。
 現在はレカネマブの投与を受けられる病院は限られていますが、今後は多くの患者が治療を受けやすくなることが期待されます。

介護福祉士中村和彦

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