- 日替わりコラム
Wed
7/10
2024
噛む力、飲み込む力が弱い摂食嚥下(えんげ)障害のある人は、日本国内に100万人以上いるといわれています。また、年齢を重ねることで筋力が衰え、誤嚥性肺炎などのリスクが高まることはよく知られています。そのため、さまざまな企業から咀嚼(そしゃく)に配慮された介護食が販売され、レトルト食や宅配弁当など種類も豊富になってきました。この恩恵を受けて、摂食嚥下障害のある子どもたちが気軽に介護食を選べるようになったことは嬉しい反面、フィットする商品が少ないという現状があります。
高齢者と小児では、必要とされる栄養素や食事量が異なります。また、赤ちゃん用の離乳食は味が薄く、量も少ないのです。重度の肢体不自由であっても、育ち盛りの子どもたちはハンバーグやステーキ、唐揚げなどのメニューが大好きで、胃袋は元気いっぱい!また、若いファミリー層は外食をする機会も多いのですが、ペースト食の子がオーダーをしてそのまま食べられるメニューがほとんどなく、持参したレトルト食で対応することは日常茶飯事です。
離乳食完了後から高齢者になるまでの中間客層に向けた咀嚼配慮食品の充実や、お店のメニューを一緒に食べられるように、食形態を調整する器材の持ち込みができたり、貸してくれたりすると、さらにお出かけしやすい環境になると思います。
↓スナック都ろ美のホームページはこちら
https://snack-toromi.com/
一般社団法人 mogmog engine永峰玲子
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス