イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2024

認知症にやさしい街づくりをリードする福岡市

 福岡市は、認知症の人やその家族がいきいきと暮らせる「認知症フレンドリーシティ」を目指し、平成30年よりさまざまな取組みを行っています。その1つとして、「認知症の人にもやさしいデザイン」事業を開始し、令和2年に『認知症の人にもやさしいデザインの手引き』を作成。それを基にした公共施設や街づくりが進められています。
 認知症になると、記憶力や理解力、空間認知などに支障をきたす人が多くいます。手引きでは、「記憶に頼らず行動できる空間づくり」、「安心して自分で選べる居場所づくり」を基本的な考え方とし、(1)明度のコントラストをつけて見やすくする、(2)絵(ピクトグラム)と文字の併記などにより、看板や案内をわかりやすくする、(3)乱雑な空間にしない、(4)大きな模様や強い模様は使わない、など5つの視点・30のポイントが掲載されています。それを基に認知症デザインが導入された公共施設は2024年1月時点で52か所にも及びます。また、認知症デザインを導入してリニューアルした福岡市地下鉄橋本駅の駅前広場が、認知症研究で知られる英国スターリング大学の評価制度で、屋外施設では世界初となる最上位のゴールドに選ばれました。
 認知症になっても暮らしやすい街を目指す自治体は数多くありますが、実現性において福岡市は他をリードしているといえます。

介護福祉士中村和彦

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