- 日替わりコラム
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12/23
2024
破損や劣化した器具をそのまま使い続けると、製造中にその破損箇所が大きくなり、最悪の場合、破片が製品に混入してしまうかもしれません。混入異物の多くは小さく、見た目にはあまり目立たないため、食品に一度混入してしまうとわかりづらく、なかなか見つけることができません。製造時には使用する機械や器具などに破損や劣化がないか、必ずチェックするようにしましょう。
また、汚れた器具を使って製造を行うと、その汚れが製品に付着・混入して異物になりかねません。汚れが足掛かりとなり細菌が繁殖しやすい環境になりやすく、このような器具を使うことによって製品を汚染させます。こうした危険を避けるため、使用した器具はそのままにせず、すぐに洗浄しましょう。そして、保管場所も常に清潔を心掛け、定期的に清掃するようにしましょう。
工場内には調理器具や清掃用具、機械整備用の工具などさまざまな器具や道具があります。洗浄する用具にも、床を掃除するもの、調理器具を洗うものなどさまざまな種類があります。使用用途、特に汚染度の違うものを同じ場所で保管すると、器具同士が接触するなどしてきれいなものを汚染してしまうおそれが出てきます。使用用途の異なるものを同じ場所に保管することは避けましょう。
イカリ消毒編『食品工場必携 食品衛生べからず集』(2009年発行)改編
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