- 日替わりコラム
Wed
2/5
2025
前回は5Sのそれぞれの役割について再確認しました。5Sの行き届いていない職場は「最初から汚いのだから汚く使っても良い」という意識が従業員に定着し(割れ窓理論)、悪循環に陥ってしまいます。では、5Sを導入するにはどうすればよいかを考えてみましょう。
基本的には、次の4つのステップで進めるのが効果的です。最初は「現状分析」です。現在の職場環境を評価し、整理整頓が不十分な場所や不衛生な箇所を特定します。2つ目が「目標設定」です。現状分析の結果をもとに、5S導入で達成したい目標(たとえば、作業効率の改善、安全衛生の強化など)を明確に設定します。3つ目が「教育と訓練」です。従業員に5Sの重要性を理解させ、実践方法を指導します。最後は「実施と改善」です。5Sを実施し、その結果をフィードバックして改善を繰り返すことで意識が高まり、職場環境がさらに向上します。5Sは一度実施しただけでは効果が薄いので、継続的に取り組み、常により良い状態を目指すことが重要です。
特に食品業界では、品質や安全が非常に重要視されるため、5S活動は大変有用です。また、単なる整理整頓にとどまらず、生産性の向上やコスト削減にもつながる強力なツールとなり得ます。攻めの姿勢で5Sに取り組み、企業の持続的成長を目指しましょう。
カゴメ株式会社 未来創造LAB/中小企業診断士宮﨑健太
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